下総の細道(Life Is Like A Phantom)

百代の過客は月日にして行き来う年もまた旅人なり

脱穀

 今シーズン最後の田んぼの作業となった脱穀に参加してきました。

 昔ながらの脱穀機を使った作業もしましたが、今回はハーベスタも使ったので、午前中に完了しました。午後は、前回オダ用竹の切り出しをした竹藪の整理をしました。竹藪は手入れをしないとダメになることが実感出来ました。来年は放射性物質が少ない筍が出ることを、切に願います。

 天気も良く、少し暖かいぐらいの日和でした。

     

 耕作放棄地にガマの穂が群生していました。人が手を入れないと山に戻っていくことが判ります。

 ゆすり蚊がたくさん飛び回っていました。

 アサザ基金の方の説明では、このゆすり蚊は鳥の餌になり、食物連鎖の観点で田んぼにとっても重要であり、幼虫の赤虫がヤゴの幼虫になり、トンボやゆすり蚊がふくろうやおお鷹の餌になって、雀や鳩の食害から田んぼを守る観点でも好ましい環境だとのことです。

 特にここの田んぼの周囲の竹藪や森を適度に空くことが大型の鳥にも好ましい環境になるそうです。田んぼにボコボコと親指ぐらいの大きさの土の塊がゴロゴロしていて、ここの田んぼは通年水を入れて、いわゆる冬期湛水状態にしてミミズの活動に適した土の固さになっていることによるものだそうです。

 帰りの里山はもう秋も終わりの気配でした。

 ここの田んぼの周りにはまだずいぶん森が残っているように思えましたが、Googleマップで周囲を見てみると、実は残されたわずかな貴重な森であることが良く判りました。