下総の細道(Life Is Like A Phantom)

百代の過客は月日にして行き来う年もまた旅人なり

谷津田再生プログラム

 谷津田再生プログラムを実施しているNPO法人アサザ基金が運営する田んぼの再生活動に参加しました。

 左側が再生対象の上流。右が今も使用されている下流。土地が広く取れず、効率が悪くなる上流ほど耕作放棄地として荒廃していくそうです。それでも、下流にも虫食いの放棄地があります。

 霞ヶ浦周辺に1000近くある谷津田も殆どのこっていないそうで、ここも40年ぐらい耕作放棄地だったらしいです。日本にある谷津田は壊滅的らしいのですが、水の浄化・洪水の防止・生物の多様性のと言う観点では再生したいところです。

 弥生時代には谷津田を中心に人が定着したのは、ポンプの無い時代に水が最も効率よく使える場所だったので人が最初に定住した場所で、谷津田の最上流には必ず神社があり、水の神様が祀ってあったそうです。農業を中心とした時代には最も人が住みやすい場所だったようです。

 経済にとっては効率を優先することだけが最大の目標かもしれませんが、農業の役割はそれだけではない気がしました。

 最近は農業再生と称して色々な議論がありますが、効率の悪い谷津田や棚田を経済的な観点だけから必要が無いと切り捨てるだけではなく、何か活用できる手立や政策を考える方が良いのかもしれません。

 NPO代表の方の面白い話を色々と午前に聴いた後、復田作業として除草を手伝いました。

Befor

After

 人海戦術でしたが、意外と短時間できれいになるものです。写真は判りづらいかもしれませんが、奥の方の鴨池(昔、あるおじさんがこの池で鴨を取っていたらしい)も見えるようになりました。

 アオサギも飛んでいました。55mmではこれが限界です。写真が小さくて判りづらいかもしれませんが、かなり大きいです。