下総の細道(Life Is Like A Phantom)

百代の過客は月日にして行き来う年もまた旅人なり

本当の定年後

 図書館で借りてくれたので、読んでみました。

 もう一回借りようと思ったら、次の予約者がいたので返却となりました。よって装丁のスキャンができませんでした。ミクロ経済学のカテゴリーでベストセラとなっているだけのことはあります。

 老後何が必要でどう備えろ、と言うような how to本ではなく、実際の定年後の暮らしの実態の統計データの分析と、実例の紹介のような本でした。

 要は、多くの人が

・50代で会社の仕事に行き詰まりを感じる

・退職金¥2000万あればだいたい暮らせてる

・多くの人は退職後に小さな仕事に大きな満足感を得ている

と言う内容かと思います。著者は今後の少子高齢化が加速する社会でこの小さな仕事が大事になると言う主張でした。

 中には10%ぐらいの人が会社の役員でそのまま70以降も働くケースもあるが、そこへ行きつけるのは一握りの人だと。まぁ、私はその一握りにはなっていないので対象外です。体を壊したり親の介護で働けなくなるケースもあるので全てではなく、多くの人がと言うところがミソでしょうか。

 と言う訳で普通の人は、自分のやれるやりたい仕事を小さくやって、楽しんで暮らせるよ、と言うことではないでしょうか。残り2年4ヶ月とカウントダウンが始まった退職には、希望持って小さな仕事が始められるように今から準備を開始することにします。