下総の細道(Life Is Like A Phantom)

百代の過客は月日にして行き来う年もまた旅人なり

かこさとしのひみつ展

 折角、川崎へ来ているので見に行ってきました。

 1時間ぐらいのつもりが他の展示も合わせて3時間も見ていました。

 午前中に仕事を片付けて、遅い朝食で食欲もさほどなかったので後で食べようと思っていました。結局おやつのような食事時間に帰省の電車の中で食べました。

 川崎市民ミュージアムへ来たのは何年ぶりのことでしょう。

 

 だるまちゃんにご対面。カメラはここまで。

 だるまちゃんは子育て時代でお世話になりましたが、加古里子はやっぱりエンジニアな「かわ」とか「うみ」ですね。

 「だむのおじさんたち」の原画の前で、何もなかった戦後昭和の貧しくも力強いオーラに釘付けになりました。川崎セツルメントで紙芝居がつまらないと川遊びに行ってしまう子供達を、どうやって引き付けようかと考えた加古里子の思いが伝わって来ます。

 川崎セツルメント活動の資料展示もあり、「自転車に乗ってたおとうちゃん」の話に思わず涙がこぼれそうになりました。

 昭和の貧しさも知っている最後の世代としては、貧しさとは裏腹に何も無いことによる人間の生きる力強さや温かさ、今は失われてしまった何か思い出して感じ入った時間でした。

 スキーのトレーニングをやりに来ていた約20年前を思い起こして懐かしかったです。

 当時はニョキニョキと立っているビルの数々はまだありませんでしたが。

 色々な思い出モードな半日でした。

 帰宅してから「だむのおじさんたち」を発注しました。