下総の細道(Life Is Like A Phantom)

百代の過客は月日にして行き来う年もまた旅人なり

医者という病

 図書館にあったので借りてみました。作者は東大医学部卒の精神科医

病院へ行っても何も直せないと言うのが私の持論ですが、そのことを裏付ける本でした。外科(皮膚科と歯医者とを含む)以外は殆ど薬漬けにすることだけが日本の医学会の治療方法であることが分かります。

 自己免疫力を高めるように努める以外に、病気は治らないと言うことです。風邪で大学病院へ行って、丸一日病院にいて薬だけもらって疲れ果てて帰ってくるぐらいなら、家で静かに何も食べずに寝ていた方が良いことに最近気づきました。

 自分の親の世代も病気=薬で治すが常識で、なんでも薬で直ると考えている人々が多いのは自分の親の世代を見返すと良く分かります。日本は富山の薬売りが代表的ですが、江戸時代のサブスク・置き薬による洗脳で薬治療が全てと思わされている日本人は残念な限りです。

 日本の財政事情を考えると、早急に今の破綻寸前の薬漬け医療制度は見直すべきだし、70を過ぎた人のがん治療なんか医者のドル箱以外の何物でもないこと早く知るべきだと思うのですが・・・生命尊厳を建前に自然な死に方を認めない法制度も何とかしてほしいものです。

 日本は医者ぐらいしか儲かるものが無く、優秀な人材の多くが医学部へ向かっていて他の産業を担うべき若者の進路を阻害してしまっているのも、後々日本の衰退の一因になるかもしれません。