下総の細道(Life Is Like A Phantom)

百代の過客は月日にして行き来う年もまた旅人なり

脱穀

 先週の稲刈りに引き続き、東田中の田んぼで脱穀

到着早々、小屋のそばに落ちていた栗を見て栗拾い開始。

売れるほど立派な栗が大量に集まりました。

栗のイガの残骸

Y博士曰く、「栗はイガ、鬼皮、渋皮に守られて凄いです。」と。栗の虫は花が咲いた時に花に卵を産み付けて、栗が落ちると中からでてくるとか。てっきり栗の鬼皮を食い破って入っていると勘違いしていました。

 この草も個々の田んぼに生えている絶滅危惧種らしいです。

菊イモの花がキレイに咲いていました

菊イモは実際に細いイモがなって食用できるそうです。サツマイモ程は味が無いそうです。

虫たちも集まっています

説明を受けたのに忘れました

某殺人事件でクローズアップされたトリカブト

ケシモドキの草もあって、結構やばい野草ばかりです。ケシは実際に刈っている人達が時間が経つといい気分になってきてしまう、とY博士から説明を受けました。

トンビが青空を高く舞っていました

先週大活躍した、博物館にさえないであろう手押し一輪式稲刈り取り機。最後は麻ヒモで稲束を縛ってくれる優れものです。

 このオダの稲わらを全部脱穀

フジイの脱穀機はもはや絶滅危惧種。フジイ自体はその昔新潟で活躍した農機具屋だったようですが、もう今はありません。エンジンは三菱製。

中は昔ながらのガーコン構造のドラム自体を回転させているだけです。

これで稲が脱穀できるので不思議です。

回転速度はこのグルグル回る渦巻がキレイに円になるところに合わせます。今ならデジタル表示で何rpmと表示したでしょうが、当時の速度検出機能としてはなかなかのアイデアです。

それにしてもコンバインを昔ながらのガーコンで作業したら、相当の大変な作業で、ガソリンエンジンで籾を落として、風で分別して収穫してくれるコンバインは田植え機と合わせてやはり革命的農機具です。

 一緒に作業していた方が珍しいタイコウチを捕獲。Y博士曰く、「追いかけると前の2本をくるくる回す様がタイコを叩くようなので、この名前が付いた」と説明してくれました。

3時頃には脱穀を完了して、筑波富士を眺めながら帰宅。

先週は稲刈りをしていると肩で息をするほど暑かったですが、ようやく作業しても汗が出ない程度の気温になりました。

 

 今回にて今シーズンの田んぼ作業は終了です。