下総の細道(Life Is Like A Phantom)

百代の過客は月日にして行き来う年もまた旅人なり

縄文4冊

 図書館の楽しさは、フラッと出会った本でつながっていくことでしょうか。

 「縄文文化が日本人の未来を拓く」に書かれていた、弥生時代以降便利さを求めて「役に立つ物」を作り続けた結果が今の資本経済の根本で、「役に立たないことをした方が良い」と言うのはある意味面白と思いました。

 縄文時代を美化するのもどうかと感じていますが、何か現代の問題を解決できるヒントがあるような気がしています。

 それにしても、柳田国男の本が我孫子関連の書棚に集めてあったのは不思議でした。

 Liイオン電池でノーベル賞の吉野先生のLiイオン電池開発記。司書の方が仕舞うワゴンに載っていたところにたまたま遭遇。

化学の話ですが、開発物語としては面白い本でした。1980年代の企業研究者は良い時代だっと思わせる一冊です。船一隻分でしか買えない材料をドラム缶1本分分けても貰う話に爆笑しました。

 技術の流れを年表に整理すると時代が必要とする技術が見えてくる、と言うくだりは参考になりました。

 オマケ。まだ出版されたばかりなのに何故かアビスタにありました。マルキューのエサ開発者の著作。エサもここまで探究すると面白そうです。

魚の習性本は色々な本で知っていましたが、やはり魚は水溶性の嗅覚と味覚とで引き付けられていることがよく分かりました。人間に伝わる匂い(「臭い」が近いか?)ではなく、水の中で伝わる匂いが有効なようです。

 人間も弱いですが、決め手は「アミノ酸」ですね。アラニン・グリシンプロリンの3種類がどの魚にも人気のようです。これらのアミノ酸を含む安い物が代替え餌になりそうです。同じアミノ酸でもグルタミン酸の「味の素」を降り掛ければ良さそうなものかと思いましたが、そうではなようです。