下総の細道(Life Is Like A Phantom)

百代の過客は月日にして行き来う年もまた旅人なり

現代史の中で考える

 何かのネットの記事にあった高坂正尭の「歴史としての二十世紀」を借りたかったのですが、貸し出し中だったのでこの本を借りて読んでみました。

 天安門事件ソビエト解体の頃に掛かれた本で、20年以上前にロシアや中国・イギリスを政治学者として世界情勢をどう読んでいたのかと言う点で面白い本でした。

 第二次大戦の太平洋戦争開戦アメリカ陰謀説を一蹴しており、太平洋戦争のカギを握っていた米内光政と山本五十六とのことを「二人とも肝心なところで判断ミスをしていて、米内については大臣時代は国際交渉を立派にこなしたが、首相になってから何もしていない」と良いところと悪いところとを冷静に分析していました。

 現実主義で冷静なまっとうな学者な気がしました。