下総の細道(Life Is Like A Phantom)

百代の過客は月日にして行き来う年もまた旅人なり

農協って何?

 2週間経ってだいぶ腰の痛みは引いてきたのですが、まだ座っているとじんわり痛いです。家族を含め私の周辺で何人か腰痛になっているので、腰痛に出るインフルエンザだったような気がします。

 だいぶ前に中古で購入した立花隆の「農協」を読みました。Amazonでお店の評価とあまりにも異なり、クレーム品として無料となった一冊です。初版に近いので文庫本の字が小さいです。

ジャーナリストらしい、詳細な調査結果ではありますが、基本的には農水省/農協/農家の権力行政の分析と言う感じでしょうか。右は我孫子図書館で以前に借りて読んだ、東三河渥美半島の農家が書いた「農協との30年戦争」です。

 1985年頃に週刊朝日に連載された物ですが、内容的には2006年に書かれた「日本の食と農」と20年間何も問題が変わっていないと言うことに驚きました。論文として書かれた「日本の食と農」の方が分析と言う点で勝っている気がします。

 現場の声と言う点では「農協との30年戦争」の方が、はるかに迫力があり、本当の農協の姿がリアルに判りました。現場だけの書き方では一方的な気がするし、ジャーナリズムは所詮評論家でしかない、と言うことにも気付かされました。