下総の細道(Life Is Like A Phantom)

百代の過客は月日にして行き来う年もまた旅人なり

天竜峡

 お通夜へ参列するために、飯田へ移動しました。ついでと言ってはなんですが、息子も初めて来た飯田なので、天竜峡を見せてあげようと、南原橋を回って親戚の家まで行きました。

     

 少し覗き込むと、フラァ〜とくらむような高さです。

     

 上流側は中央アルプスに向かって飯田の市街が拡がっていますが、ここで急激に狭くなります。天竜下りはここを和船で川下します。5歳の時に乗船して水しぶきをかぶったことをうっすらと記憶しています。(遠くの川面に黒い点がありますが、ラフティングを楽しんでいる人たちがいました。)

 十年ぶりぐらいに訪れた親戚の家からの眺め。社会人になるまでは夏休みごとに訪れていて、よく眺めた景色です。中央アルプスの前の山脈が高くて中央アルプス本体は見えません。以前は電信柱がなかったのですが・・・

 少し望遠にすると、積雪した中央アルプスがほんの少し見えます。

 北田遺跡と言う縄文遺跡のすぐ近くですが、ここに約1万年も前から人が住んでいたと言うのは不思議です。もっとも私は縄文人系と言うよりは、弥生系ですが。

 桑畑があったりもしたのですが、すっかりなくなっていました。蚕を飼う家も今時ないのでしょう。親戚の家に行く途中も休耕田となった田んぼを多数見掛けました。すっかり木が生え始めて、たんぼが元の山に戻っていく感じでした。

 この辺りも限界集落の足音が近づいているのが伝わってきて、食料自給率が40%を切る勢いの日本が心配になってきます。