難しい内容も多かったので、2回読んでしまいました。
多くの先進国の「伝統」の定義は1800年ぐらいに作られ始めたたことに驚きました。特にスコットランドのタータンチェックの民族衣装が、仕立屋によって1800年代に創造された物という話はまさに伝統の発明です。
日本の伝統とされる神道や武士道も多くが西洋文明に対抗する手立てとして明治時代に発明されたことになり、「伝統」や「歴史」の概念が覆る一冊となりました。
国語と言う点でも、漢語で書かれた日本書紀を明治時代に日本史とした点や、江戸末期は日本語に漢語と中国語を使いこなしながら英語も勉強していてトリリンガルだったと言う点でもでも面白い解釈だと思いました。