下総の細道(Life Is Like A Phantom)

百代の過客は月日にして行き来う年もまた旅人なり

東田中遺跡

 前によく言っていた田んぼの近くで遺跡調査を公開している、と聞いたので行ってみました。

 中期縄文時代(4500年前ぐらい?)と古墳時代から平安後期までのものが出土するので、新旧混在の遺跡発掘だとこのようにボコボコになってしまうようです。

 縄文時代には谷だった部分に土が堆積して、その上に平安時代があるようです。

 林の向こう側が良く行った田んぼです。

 静かだった谷津田でしたが、ここにバイパスがドーンと通ってしまうのは残念です。

 白いのは貝殻です。貝塚のような物でしょうか?

 説明員の人も

「おそらく、海と山との幸を採取していたと思います。」

と言っていました。高浜がすぐ近くですから、縄文海進の時代はおそらく海だったでしょう。

 縄文の遺跡。

 出土品を間近で見られました。

 出土した時に濡れていると、ツルツルして見えるそうです。登り窯を使った土器は平安後期と推定され、この辺にはまだ登り窯がなかったので、西から伝わった物ではないか、とのことでした。

 すり鉢は花崗岩で出来ていて、この辺では花崗岩が取れないので、おそらく周辺から運ばれたものではないかと推定されいるそうでうです。

 漁労の網に使ったオモリだそうです。土器・石器の上下に「V」の字のくぼみをつけて縄を引っ掛けたと推定されています。

 打製石斧と磨製石斧とが出土しており、打製石斧は穴を掘るためのスコップの代わりではないかと推定されていて、磨製は木材の加工に使われたと推定されいるそうです。

 月の象徴でしょうか?

 やっぱり縄文は芸術ですね。