72人待ちで予約していたことさえ忘れていました。
まぁ、皆心配なんでしょうね・・・
この本を読んで資本主義の本質、小学校で習った「拡大再生産」を思い出しました。つまり投資と言う名の借金で拡大し続けることが宿命であり、自由主義の元では必ずバブルを産むと言うことです。
この著者の指摘としては、拡大するためにグローバル化と保護主義/大戦が繰り返されてきたと言うのはある意味正しい指摘なのかもしれません。大戦が起こらないように色々な仕組みがなされた現代では、保護主義の後に何が起こるのかが判りません。
論理的ではないと言う前置き付きで、'87ブラックマンデー、'97アジア通貨危機、'07サブプライム危機とほぼ10年周期で繰り返している、とも書いていましたが'03にはITバブル崩壊とかもあったので、10年周期じゃぁないですね。¥50の板チョコが¥100になり¥50玉で替えなくなるショックを体験し、トイレットペーパーを母親と一緒に買いに行ったオイルショックは'77ぐらいのイメージですが、ニクソンショックは'71ですね。どうも私が入社した'85はそのオイルショックの余韻から丁度開放されるような時期だったのでしょうか?
古典と言われるケインズ経済学を主に支持している人で、アダム・スミスの国富論も読んでみたくなりました。好況不況を繰り返す資本主義に対して、財政出動をして国が支えると言うのがニューディールにつながるのですが、元はケインズ経済理論に基づいていることを知りました。既に失敗しましたが、ソビエトで社会科学を実践したマルクスの資本論もまともに読んだことがないので、資本主義とグローバル化は何処へ行こうとしているのか探りたい気もします。