下総の細道(Life Is Like A Phantom)

百代の過客は月日にして行き来う年もまた旅人なり

建築2冊

 断熱について科学的にもう少し理解するために、こんな本を読んでみました。

   

 色々な本を読んでいるうちに、断熱・結露・気密・換気と言う一見相反する条件をどう解決するのがいいのか判らなくなってきたので、過去読んだような評論ではなく、もう少し具体的な事例の記載のある本を探していました。

 「断熱・気密 基本と仕組み」は色々な材料の熱抵抗や透湿抵抗等の具体的な数字が掲載されており、各工法の問題点も具体的に指摘していて参考になります。ただ、遮熱に関する項目は筆者自信が電磁放射による輻射熱をきちんと理解していなさそうな点と、冬季に寒く感じずに換気する方法について具体的な方法論が述べられていなのはやや残念でした。

 その点で「エアコンのいらない家」は、換気を巡る方法論が具体的に述べられていて、夏の放熱と冬の蓄熱と言う相反するテーマををどう両立するかが、豊富で判りやすいイラストと共にやさしく説明されていて、一般の人にも理解しやすいです。震災後の2011.7出版なので、節電と言う観点からも参考になります。

 偶然今日図書館で出会った本ですが、自然な暮らしを基本に置いてる点でも、自分の感性と一致していて共感できました。