下総の細道(Life Is Like A Phantom)

百代の過客は月日にして行き来う年もまた旅人なり

構造医学は疑似科学?

 前回読んだ「歩行と脳」の作者の本を我孫子図書館が希望図書として袖ヶ浦図書館で借りてくれました。

   

 「歩行と脳」の時に良いことを書いてある割に中身が薄っぺらだなぁ、と思いましたが、今回の本をよく読んでみると、昔の使い古しの医学書から引っ張り出したような教科書の挿絵と思われような物や、自作のチープな絵でさえも医学博士のような難しい単語で表現しているだけではないか、と思える内容であることが判明しました。

 スキーを猛烈にやっていた時にお世話になっていたブーツ屋さんが礒谷療法に詳しい人で、私もかなり勉強しましたが、整体や整骨系の人は医者に対する対抗心からか、「こんな病気もあんな病気も治った!」と言うことを挙げ連ねる傾向にあるのがダメだと思っていました。

 礒谷療法の礒谷さんは本物の医学博士ですが、この人はどうやらただの柔道整復師で医学博士でもなんでもない、ニセ学者のようです。さも、論理的に検証されいるようで全くされていないことがこの本でと読み取れます。

 先日も今やっている歯の矯正から腰痛になったことが、ほぼ判明しています。骨盤や顎関節と健康との関係は有効な研究に値する筈なのに、研究が進まないのは医者がこの手の分野を見下しているようなところがあるせいでしょうか。残念でなりません。

 それにしても、私はこう言う本に引っ掛かり易い体質のようですが、壷を今まで買う羽目に至っていないのは不幸中の幸いでしょうか。それもエンジニアの端っくれであった、おかげでしょうか。