下総の細道(Life Is Like A Phantom)

百代の過客は月日にして行き来う年もまた旅人なり

刃物が切れるとはどういう事か?

 スキーのチューンナップでエッジを研ぐ時に、刀のように切れ味抜群にすべきなのか、バリが出て引っ掛かるぐらいの方が良いのか、永遠の悩みでした。(チューンナップ中に右手の親指の付け根をエッジでバックリ切ってしまい、深夜に緊急病院で5針もぬったこともあるので、かなり切れる状態にしていたことは確かです。とは言っても、所詮スキーのエッジは89度ぐらいの刃物ですが。)

 最近、釣り糸のPEラインを切るはさみをダイヤモンドやすりで研ぐと確かに良く切れるのですが、研ぎ終わるとはさみが「ゴリゴリ」した感触が増すのです。でもうちにある春吉のラシャバサミは日本刀のようなスパッとっした切れ心地です。

 切れるを科学したかったので、図書館でこんな本を見つけました。

 うちにあるステンレス包丁がなかなか砥いでも切れ味が上がらない原因が判りました。早速、その文化包丁を30度ぐらいの小刃止めで砥いだところ、かなり切れるようになったようです。

 硬い氷を切る場合と、フワフワのPEラインを切る場合とでは、異なる「切れる」条件があるのではないかと確信しました。しかし、何が違うのかは、この本でも良く判りませんでした。