CPU-BACHさんお奨めの「カメラと戦争」を読みました。新品をe-honで買ったのですが、在庫期間が長かったようで明らかに紙が焼けていました。
最初のファインダ系の小難しい光学の話にはついて行けず、「この本は失敗だったかな?」とも思いましたが、戦後の日本の写真産業の生い立ちを読み進むと、PJ-X的な話がたくさん出てきて技術屋としてはとても面白かったです。例によって、技術の進歩は戦争で格段に進歩した事を思い知らされる本です。
一昔前の職人と技術屋とが織り成していた一時代は面白かっただろうなぁ、と製造現場があった頃の時代を思い出しました。それにしても、昔は東大を卒業したような優秀な人達にもっと情熱があったように思えました。豊かさと情熱とは反比例するものなのでしょうか・・・
昔アメリカへ留学した日本の優秀な人材が、日本へ戻るとつまらない仕事をして才能を発揮しなくなる話には、日本的企業の限界のようなものを垣間見た気がしました。