下総の細道(Life Is Like A Phantom)

百代の過客は月日にして行き来う年もまた旅人なり

リズミカルな地球の変動

 かなり難しかったですが、ミランコビッチサイクルを中心に地球の様々なリズムについて説明されています。

   

 もう既に絶版で、このシリーズは中古で全巻そろえました。

 コンピュータのない時代にミランコビッチは、この周期を不眠不休で3年かけて手で計算したと言いますから、感服の限りです。本人が発表した当時はあまりパッとせず、最近になって脚光を浴びたと言う事実は、天才にありがちな話な気がします。

 色々な周期が合成されて非連続のように見える様子は、まさに正弦波からフーリエ級数で導かれる方形波と同じ様子を見て感動しました。

 銀河系の中を動く太陽系が、銀河系の様々なサイクルの影響を受けていると思われるくだりを読んでいると、温暖化なんか証明のしようがないのではないか、と思えてきます。