下総の細道(Life Is Like A Phantom)

百代の過客は月日にして行き来う年もまた旅人なり

激震の後で

 金曜日は凄い揺れでした。人生の中でも2度は無いような揺れでした。職場は4Fですが、机の上のもの全て落ちて床もグチャグチャになってしまいました。3分間は長かったです。机の引き出しが揺れ出てきて、暫らくそれを押さえていたら、身動きできませんでした。天井からはホコリがパラパラ落ちてきました。ファイル棚も倒れて、中のファイルが床に散乱し、足の踏み場もありませんでした。防火扉が揺れで完全に壊れていました。

 1度目の揺れが収まって一旦外に出たのですが、会社の建屋の中の方が安全だと言う工場管理の人のアナウンスで入る羽目になったのですが、3階へ登っている途中で2度目の大揺れに会い、慌てて外に戻りました。こう言う事態の時には、人の言うことを鵜呑みにしない事だとつくづく思い知らされました。

 4時半ぐらいには、仕事にならないと言う判断で帰宅できる人は帰宅する事になりました。こんな時は職場が近いと便利です。常磐線が止っていたので、会社に泊まった人達も多かったと思います。昨夜までは、緊急地震速報が深夜に町内放送でアナウンスされて、その度揺れて眠りが浅くなりました。

 こんな時にPHSが役に立ちました。他のキャリアは全然つながらなくなったのですが、PHSは3回もつながって、すぐに家族の無事を確認出来たのは助かりました。自宅の本棚に地震対策がしていなかったのを思い出して心配したのですが、本棚は揺れの向きと垂直だったので倒れなかったこともすぐ確認できて安心できました。その耐震対策を昨日買いに行ったら完全に売り切れていました。余震もあったので、みんな考えることは同じです。

 この辺は電気・ガス・水道は無事だったのがなにより助かりました。近所のスーパーは流通が止まっていて、品薄になっています。水やインスタントラーメンがなくなっていました。近くのガソリンスタンドも休業していました。

 

 去年まで住んでいた仙台が大変な事になっていて、一緒に仕事をした人達や近所の人達がどうしているか心配されます。3年しか住んでいませんが、第二のふるさとのようなところなので、心が痛みます。

 気晴らしに、夕日を撮りに行ってきましたが、出遅れました。